2017年11月5日 もどき戦 試合結果

フェニックス、下剋上ならず。

大善戦の準V。無敗のもどきを最後まで追い詰める。

リーグ戦4位通過ながら、奇跡的な勝利と雨の運も味方して2年ぶり2回目の決勝戦まで辿り着いたフェニックスの相手は、前回と同じ今年リーグ戦無敗のもどき。序盤から0行進が続く行き詰まる決勝戦となった。5回に平光の犠牲フライで均衡を破るも、最終回、もどきはフェニックスの隙を突く好走塁で同点に追い付き試合は引き分けに。同点の場合、リーグ戦上位が勝利となる規定によりもどきが優勝を飾る格好で今年のリーグ戦は幕を閉じた。フェニックスは王者もどきを最終回一死無走者まで抑えてあと2人というところまで追い詰めながら惜しくも初優勝を逃したが、フェニックス先発の保戸田はもどき打線に完封寸前の素晴らしいピッチングでシーズンを締めくくった。

横浜フェニックス 対 もどき戦 4勝18敗2分
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 R H E
もどき 0 0 0 0 0 0 1 1 3 ?
横浜フェニックス 0 0 0 0 1 0 0 1 5 0
横浜フェニックス

打 安 打 H 通算

数 打 点 R 打率

(左)岩崎  2 0 0   .148
(二)仁尾順  3 1 0   .154
(遊)岩見  3 0 0   .174
(三)梶原  3 1 0   .346
(投)保戸田  3 0 0   .250
(捕)新井  3 1 0   .259
(一)山田  2 2 0   .316
(右)平光  1 0 1   .200
(指)秋山  2 0 0   .133
(中)飯野  1 0 0   .133
投手名 防御率
保戸田 3.14
あとアウト2つ…もどき野球の強さと「足」。
あと一歩まで追い詰めたとはいえ、さすがはもどき、簡単には勝たせてくれなかった。最終回、一死無走者から高橋四球を選んだ後、すかさず盗塁を決め一死二塁。そして原野が一二塁間を抜けそうな当たりをフェニックス仁尾の好守でなんとかアウトにしたが、その間に二塁走者の高橋は迷うことなく本塁へ突入し同点に追い付いた。
 状況に応じて右打ちを意識する打者、右に打てる打者、あれが引っ張ってのゴロならどうであっただろう。二塁走者は自重し、この場面での一点は生み出せなかったはずだ。以前にも紹介したが、3年前にノーヒットで優勝を飾った時も松田監督自ら四球を選び、最後は三盗を試みて相手のミスを誘い生還した記憶が再び蘇る。次の塁を狙う姿勢や打者の意識が全員に徹底されているのも、日頃から練習にも力を入れている成果と言えよう。
 今年は春の港北区民大会Aクラスを制した鯱にも連勝するなど、無敗の圧倒的強さで南日吉リーグを制覇したもどき。今日は「走守」で見せたもどきの攻撃的野球。ユニフォームの袖に刻まれた「一撃」は攻撃だけではないことを示すと共に、未だにブレないもどき野球はこれからも他チームの手本になり続けていくであろう。
保戸田、勝利への執念。
決勝トーナメントの舞台で今日も保戸田の活躍が光った。攻撃面では唯一の得点であった犠飛での三塁走者だった保戸田は、本塁クロ スプレーをへッドスライディングで1点に対する執念を見せ、投げてはチェリーズ戦完封に続き、今日ももどき打線を頭脳的な投球で1失点に抑える投球で周囲を魅了した。ベンチでも人一倍声を出し、打者・走者に指示をするなどチームに大きく貢献。どのポジションも高いレベルでこなす野球センスの塊は来年もチームに欠かせない存在だ。
保戸田投手
---ナイスピッチングでした。決勝戦を投げ切った今の気持ちからお聞かせください。

勝ちたかったの一言です!

---何と言っても最終回、回を迎える前からクリーンアップを警戒してましたが、あの1死からの四球は悔やまれました。少し警戒し過ぎましたでしょうか?
はい。警戒しすぎて歩かせてしまいました。
---貴重な先制点となった5回1死満塁3塁走者時では、平光の浅めの犠飛で気迫の本塁ヘッドスライディングを見せまさに執念というものを感じさせました。

回も終盤だったので、上がった瞬間に行くしかないと思いました!

---そのヘッドスライディングと同時に地震も発生してた模様ですが、心あたりはございませんか?
えっ、今宮ばりの華麗なスライディングをしたつもりなのですが…ダイエットしたいと思います。
---今日も捕手新井と相変わらず呼吸が合っているのかわからない空気の中、結果として好リードや補殺にも助けられました。先日自宅50メートル前でガス欠を起こすなど非凡さを見せつける彼に言葉をかけてあげてください。

彼はやる時はやる男だと思ってました。いつ も感謝しています。あとは寝坊癖だけですかね!笑

---今シーズンは岩見の故障もありほぼ一人で投げ抜きました。来季は投手補強の見込みもあり、良くも悪くも先発完投指令から逃れられそうです。期待の高まる来年に向けてファンの皆様に一言をお願いします。

来シーズンも投げるからには完投を狙って行きますので応援よろしくお願いします!

良くも悪くもやる時はやるといった似た者バッテリーだからこそちょうどよいのかもしれません。そして以前の先輩寝坊王者がついに後輩に指摘出来る人にまで成長しました。しかし二人とも未だブッちぎりの遅刻王であることに変わりはございません。社会人が抱えるこの難病、克服出来るか乞うご期待!

元槍投げ選手の平光が決勝戦で 大仕事。
昨シーズンからチームに合流した元陸上部の平光は、長い野球のブランクから控えに回ることが多かったが、個別練習に取り組むなど徐々に力は付けていた。昨年はヒット0だったが、今年は初安打を記録して持ち前の俊足や外野での好守備も見せ脚光を浴びると、まだ実戦経験浅い彼が決勝の舞台であわや殊勲打となる先制の犠牲フライまで放った。来年が契約最終年となる彼は、ファンへ力強く来季の活躍を誓った。
平光外野手
---まずは先制点となった犠牲フライについて、打席に入る前はどのような心境でしたでしょうか?

そうですね。内野の頭を越える打球を打てるように、とにかく振り抜くことを意識しました。最低限の仕事ができて良かったです。

---今ま で飛ばしたことのない方向へこの決勝戦の舞台で打てたことに関してはいかがでしょう?
そうですね。センター返しが野球の基本だと思い出しました。
---昨年の終盤から入団し、今年は初安打を放てば好守を見せるなどかなり飛躍の一年だったと思いますが、このあたりについてはどう振り返りますか?

そうですね。我慢強く使って頂いた結果です。監督に感謝します。

---この調子ですと来年は上位打線での活躍をファンは期待してると思いますが是非勝ち取りたいですね?
そうですね。相手投手にプレッシャーを与えられるようバッティングを磨きます!!
---ところで、快足を飛ばして一塁を駆け抜けると必ず転倒していますが、あれは何か指示でも出ているのでし ょうか?

違いますね。まだまだ身体がなまっているようです。肉体改造に精進します。

---来年は3年契約の最終年となります。集大成とすべく最後に意気込みをお聞かせください。

そうですね。走攻守三拍子揃って活躍し来年こそは勝利に貢献します!

バットのどこで打ってるのか解説者でもわからないくらいのところからこの一年でしっかり捉えるところまで成長しました。有言実行となるよう期待してます。

ミニマイク
新井捕手

(序盤、もどきの三塁走者を牽制補殺)お見事?
肩の調子が良くなりました!まぐれです(笑)あの日はほんとみんな本気でした。
エラーもなく!

仁尾内野手

(二度の好守に)
120%の守備をしてくれた?
自分のプレーの延長で同点にされてしまいました。一点を守りにいく積極的なプレーができなかったことを悔いています。こうなりゃホームパイのやけ食いです。

飯野兼任監督

あと一歩まで来て優勝を逃してしまいましたが、選手達が普段以上の力を出し切っての結果なのでどこかですっきりした感じでもありました。と同時に詰めが甘いがゆえに勝てなかった自分の責任と、もどきさんとの底力の差も感じました。畑投手も 相変わらず崩れないし崩せないので対策を考えなければなりませんが、今年の決勝トーナメントは色々な意味で貴重なものでしたので、この悔しさも合わせて来年に活かしていきます。

山田主将
決勝トーナメント決勝戦で本当に素晴らしい試合ができました。できれば優勝したかったですが、リーグ戦4位からの優勝ではマグレ感がすごいので今年は優勝しなくて良かったのかもしれません。来年はリーグ戦を1位または2位で通過し、悲願の初優勝を果たしたいと思います。
もどき・松田監督
まさか…フェニックスにここまでやられるとは!保戸田君良い投手ですね!球のキレが素晴らしいです。なかなかうちのペースにはもっていけなかった試合でした。事実上もどきの負けです。今年は1点取る野球を目指し取り組んできましたが皆の意識が低く課題が山積みです。来年度は落合中日キャンプに負けないくらいの練習をし、日吉に戻ってきます!皆様1年間お疲れ様でした。

優勝おめでとうございます。さすがはもどきという試合でした。しかし今日のこの1点の取り方で意識が低いと言われてしまうのなら、フェニックスでは意識不明と言ったところでしょう。そして、更に課題山積と言われるのですから、監督を満足させるもどき野球はもはや草野球を超越してます。すみませんがそこまでの練習をするならもう叶わないので日吉に帰って来なくて結構です。お世話になりました。

~ 本日の主将賞・監督賞 ~
監督賞 仁尾内野手

相手の好走塁がなければ優勝に結び付くワンプレーだったかもしれない好守。

主将賞 平光外野手
5回裏ワンアウト1塁も、下位打線では得点は厳しいかと思われる中、浅いながらもしっかりと外野に犠牲フライを放ち本試合唯一の得点を挙げた。